30代の主婦です。ホームセンターでパート勤務しており、年収は主人の収入と合わせて400万弱。現在、複数の消費者金融で、あわせて100万を超える借金があり、返済が非常に苦しいため、金利面が格段におさえられるという、おまとめローンを検討中なのです。

おまとめローンをすることによって、それぞれの消費者金融からの借金は完済ということになるので、限度枠はもう一度もともとあった金額まで戻りますよね?そうしたら、また、何か困ったとき、冠婚葬祭や、予期せぬ病気、怪我などをして、お金がどうしても要り用なときなど、再度お金を借りることが可能なのでしょうか?友人の中には、「それは違反行為だ」と断言する人もいて…。きちんと真実を知っておきたいんです。教えて下さい。
(⇒おまとめローンは先に疑問を解消してから使おう

問題は追加融資ではなく、総量規制枠を超えての融資を受けること

ご主人の収入とご自分のパート収入をあわせて400万ほどで、100万以上の借金があるとのこと。これは結構キワドイですね。と言うのは、国で定められた「貸金業法」という法律では、総量規制というものがあって、貸金業者は、融資希望者に、年収の三分の一の金額までしか、貸せないことになっているの。(参考ページはこちら→貸金業法が摘要される業者

ぜひ、理解していただきたいのは、「借りてはいけない」のではなく、「貸し出せない」ことになっているということなの。これはね、お金を借りたい、という人到底その収入の中では返しきれないほどの金額を貸してしまい、返済ができなくなってしまうことを防ぐためなの。

つまり、おまとめローンに借り換え後、もし、相談者さんが追加融資を希望して、借金をすべて完済した消費者金融から、ふたたびお金を借りたい、と申し込みをし、万一、審査に通ってその希望通りの金額を借りることができたとして、それが、現時点、相談者さんがおまとめローンで借りている100万超えの金額と合わせて、夫婦の世帯年収400万のうちの三分の一を超える額、133万以上だったとしたら、それは総量規制の金額以上を貸し付けたとして、法律違反になってしまうってことなの。

つまり、法律違反になってしまうから、追加融資を希望してもまず、通ることはないでしょうね。

おまとめローンによって、以前あった借金のすべてが完済できていると思うのは間違い。以前あった借金をまとめただけなので、借金の総額は変わっていないってことをちゃんと覚えておいてね。

ただ、おまとめローンにして、月々の金利はひくくおさえられることが断然多いし、返済の窓口がひとつにしておけば、複数の貸金業者に返済する煩雑さからは逃れられるし、手数料もかからずに済むことが多いから、おまとめローンにすること自体のメリットはがあることには間違いありません。

おまとめローン後の借入は違反?それとも大丈夫?

分け合って複数の金融機関からの債務がある人には最近は返済がし易い様におまとめローンで一か所に支払先をまとめる事が出来る様になりましたが、中にはおまとめローンを組んだ後に借入れが出来るかどうか試している人もいるみたいですが基本的に債務の申し込みの際の審査基準は借入れ件数ももちろん大事なポイントですが、それ以上に大事なのが借入総額です。(参考ページはこちら→借り入れ総額による問題について

まとめたから利息の総額も減ったし毎月の支払いが以前より楽になったからと言って借入れを希望するのは基本的には可能ですが、債務の総額から考えて基本的に審査で落とされる可能性が高いでしょう。単純に考えると返済を楽にする為におまとめローンを組んだのですから、他に申し込みをしたらおまとめローンを組んだ意味が無くなりますのでそれは組んだ本人が一番分かるかと思います。(参考ページはこちら→おまとめローンを使うなら注意したい事

おまとめローン後の借入は違反?と聞かれると違反では有りませんがおまとめローンを組んだ人が借入れを申し込んでも審査が通過する確率は極めて低いので、おまとめローンの借金の返済がある程度進んでおまとめローンを組んだ金融機関の限度額の中で借入れをして返済をしていくしか方法はないと言えます。とりあえずはまとめたローンの返済が終わってから考えるべき事で、今はローンの返済に集中しましょう。

例え借入れを申し込んだとしてもおまとめローンを組んだ人間の個人情報は金融機関で共有されていますので、ローンの支払い状況やどこの金融機関の借金をどこの金融機関のおまとめローンにまとめたかもすぐに分かりますので、申し込みは支払いが進んでからの方が良いでしょう。

来月や再来月でおまとめローンの支払いが終わるとか殆ど支払いが完済に近い状態の人であれば、それまできちんと返済していれば申し込んでも問題は無く審査が通過すると思われますが、おまとめローンを組んだばかりの人が申し込んでもどこの金融機関でもかなり厳しいのが現実で、まずは目の前の現実と向き合いましょう。