おまとめローンの利用を考えるときに、銀行系と消費者金融系の両方で提供されているようですが、どちらを利用することが最終的に得になりますか?(参考ページはこちら→おまとめ先はどう選ぶべきか

利用条件によって変化します。審査に通り易いのは消費者金融です

銀行系のおまとめローンの代表格から内容を挙げてみましょう。限度額が1000万円までで年率が5.8%?14.8%となっています。利用できる就業形態には、正社員・契約社員と派遣社員になっています。これを利用することで、複数ローンをまとめることができ、金利面や管理面でのメリットを受けることができるとされています。
(⇒融資審査ではあまり職業を気にしなくて良い?

それに対して消費者金融業者で案内しているまとめローンの例では、利用限度額が1万円?500万円。貸付け利率は12.0%?15.0%になっています。貸付け対象者は「満20歳以上の定期的な収入と返済能力を有する方…」と表記されています。銀行系の例と比較すると限度額が低く、金利の設定が高くなっていることがわかります。

一般に銀行系の方がローン条件が好ましい分、申込みの審査が厳しいのです。ローン条件の差は利用額が高くなるほど顕著になるといえるでしょう。逆に言えば、利用額が小さくなるほどローン条件の差は小さくなります。これはそれぞれの最高金利の設定を比較することで判断することができます。銀行系が14.8%であるのに対して消費者金融系では15%になっているようにその差は0.2%しかありません。

ということは、どちらが得かということは利用金額の高い低いで変化するということなのです。まとめ金額が500万円を超えているのであれば、消費者金融業者では対応することはできません。500万円以下であれば、消費者金融系であっても利用可能になるわけです。残念ですがこのときの銀行系の金利がどのように設定されるかは明示されておらず、審査の結果を待たないと比較することができません。

恐らく500万円であれば、銀行系のおまとめローンの方が金利面で優利な結果が出るであろうことは予測することができるでしょう。消費者金融系では500万円の審査に通過した場合、最低金利である12.0%が設定される可能性が高いということになりますが、銀行系が審査に通す場合、それよりも低い金利を提示できるはずだからです。

ということは500万円近辺であってもまだ銀行系のおまとめローンの方が金利面で有利であると言うことになります。これは高額のローンで消費者金融業者がメリットを提供する意図を持っていないことによります。消費者金融は基本的に少額キャッシングが中心だからです。ではどのように損得を考えれば良いのかということになりますが、これには一つの基準があります。

銀行系のローンの審査は消費者金融系のローンの審査より難しい傾向がある、ということです。つまり提示されている金利がどれだけ有利であっても、審査に通過しなければ、絵に描いた餅に過ぎないということになります。銀行が貸付条件にしているのは、正社員に準じる就業形態であることに注目しましょう。貸付条件が想定しているのは、安定した定収入が将来に渡って期待できるということです。

将来に渡った安定収入は、消費者金融業者にとっても当然求めたい条件だといえます。しかし、敢えて消費者金融業者はその条件を提示しておらず、他のキャッシング・ローンと同等の条件を提示しているのです。これは銀行系おまとめローンとの差別化を暗示していると考えられます。ですから、500万円以下のおまとめローンであれば、審査に通り易いかの条件で比較することができるはずです。

おまとめローン銀行系の利用を考えてみよう

借金が複数社からある場合はそれぞれ返済の期日も違いますので、管理は難しくなるものです。さらに小額ずつの借り入れを多くの業者から行っているとなると利息の負担も大きく、そのために元金がなかなか減らない、毎月の返済が厳しいと悩まれている方もいらっしゃるのではないでしょうか。

複数の借金があることは返済を難しくしてしまうことにつながりますし、多重債務という状態は精神的にもつらいものがあり、さらに信用を落としてしまうことにつながります。

返済が厳しい場合は債務整理という方法もありますが、安定した収入がある、利息の負担が減らせられれば返済が楽に行えるという場合はおまとめローンの利用も検討していきましょう。

おまとめローンではよく銀行系のカードローンが選ばれています。おまとめローン銀行系の場合は消費者金融とは違い、総量規制がありませんので、より多くの金額にも対応してもらうことができます。そして消費者金融よりも低金利ですし、まとまった金額のほうが金利も安くなる傾向にありますので、低金利のサービスを選んでおけばより毎月の返済額を減らすこともできます。
(⇒銀行と消費者金融ならどちらでまとめるべき?

さらにローンを利用する場合は業者の信頼性も気になるところですが、銀行なら特に信頼性も高いので安心して利用できると言えます。おまとめローンも誰もが利用できるというわけではなく、まずは審査があり、その人に返済能力があるかが判断されることとなります。

銀行の場合は低金利が魅力ですが、それだけに審査が厳しくなる傾向にあります。それゆえに延滞を繰り返していたり、未払いがあるなどがあれば、審査に影響してしまう場合もあります。いわゆる多重債務の場合であっても延滞などがなく、ある程度の収入があれば審査にクリアできることも少なくありません。

審査の場合は、担保や保証人の用意は必要ありませんが、本人を確認できる書類が必要です。さらにおまとめの場合はある程度まとまった金額となりますので、収入を証明できる書類が必要であることも多くなっています。申し込み前にはどのような準備が必要なのかよく確認しておきましょう。