おまとめローンはいろいろ出ているようですが、何をくらべて決めればよいかよくわかりません。普通のカードローンと同じように見ればよいのでしょうか。見分け方を教えて下さい。
(⇒おまとめローンに選び方はあるのか

おまとめローンも基本的にカードローンと同じように比べられます

おまとめローンの現状を整理してみましょう。銀行が先鞭をつけたおまとめローンは現在、各銀行を始め消費者金融業者でも提供するようになってきました。消費者金融業者の中にはおまとめローンを商品展開の中心として扱っている業者も見られます。これは貸金業法の総量規制がキャッシングの制限であったことに変化が生じたことに由来するのです。

キャッシング利用の行き過ぎ、貸し過ぎによって経済生活、家庭生活への影響が見逃せなくなったことに対応して貸金業法は、キャッシングの利用上限を利用者の年収の3分の1に制限するようになりました。これがいわゆる総量規制です。この総量規制によってキャッシングの過剰利用は抑えられましたが、同時にキャッシングの一本化などの方法が不可能になってしまっていたのです。

複数のカードローンを一つにまとめようとするとどうしても、大きな枠のキャッシング・ローンが必要になります。しかし、総量規制に照らして大きな枠のローンが組めなくなっていたため、ローンをまとめることが実質上不可能になっていたのです。この問題に対応する為にローンの一本化を目的としたおまとめローンを総量規制の例外として提供することになったのです。

そのようなおまとめローンの利用限度額の比較を銀行と消費者金融業者とで比べてみると、銀行の代表例としては、借入金額30万円以上1000万円以下になっています。それに対して消費者金融系のおまとめローンの代表例での契約限度額は1万円?500万円という設定になっています。これらの例以外にも様々なおまとめローンがあるのは言うまでもありません。

金利の設定はどうなっているのかと言えば、例に挙げた銀行の場合は借入利率は年率5.8%?13.6%となっています。それに対して消費者金融業者では12.0%?15.0%となっています。銀行の最低利率が低く見えるのは融資限度額の違いが影響しています。つまり銀行では1000万円に対する5.8%であり、消費者金融業者では500万円に対する12.0%ということなので単純に比較はできません。

支払回数または、返済年数の設定にも注意を払う必要があるでしょう。銀行系では契約可能金額が高いことから10年前後の返済期間をみているようです。消費者金融系業者でもこの点は同じだと言えそうです。消費者金融業者でも最長10年での返済期間の設定が可能になっています。おまとめローンでは毎月の返済の負担の軽減を重視しており、返済期間を長くとる傾向があります。

銀行系のおまとめローンと消費者金融系のそれでは審査の難易度が実は大きく違ってきます。銀行系のおまとめローンでは利用対象者として、年齢制限が「満20歳以上、65歳未満」の他、「給与所得」として正社員・契約社員・派遣社員としています。さらに年収制限が付記されており、「年収200万円以上」になっているのです。年収200万円の給与所得者が対象なので、年収1000万円の自営業者は利用できないことになります。

消費者金融系のおまとめローンの利用対象者条件では、通常のカードローンと変わりなく、「満20歳以上の定期的な収入と返済能力を有する……」という条件が記されているのみになっています。ですからこちらであれば、年収200万円未満の給与所得者や年収500万円の自営業者でも利用申込みができることになります。このように利用できる条件によって比較することが可能だと思われます。

おまとめローンはどこが良いか探す際のポイント

おまとめローンは各金融機関だけではなく、各消費者金融でも取扱いが急増しています。おまとめローンが増えている背景には、小額ローンや各種物販ローンで生活費への影響が大きくなり、ローン以外に借り入れをしなくなったため、返済のお手伝いをしながら、各ローンの利用も増やそうと目論んでいるようです。(参考ページはこちら→おまとめローンの取り扱い先は多い

サービスを提供する側の希望が多いのですが、実際に利用すれば客側でもかなり有利なポイントが多数あるため、サービス提供者も客もどちらにもメリットの有るローンと言われています。おまとめローンがたくさんあるのでどこが良いか迷っている方も多いようですが、有利なサービスを探すポイントは2つです。

1つ目は返済方法が多彩であるか、2つ目は金利面で有利なところです。1つ目の返済方法については、特に一部繰り上げ返済ができるかが注目点です。ローンをまとめると生活費が楽になります。月の支払いが減ることが最大の利点でもあるのでどこのローンでもよいと考えがちですが、せっかく生活費へのローン返済の負担が減るのであれば短期での完済を目指して生活を見直すチャンスです。

その時に重要なのが一部繰上げ返済です。ローンによっては月の支払いを余裕がある月は多めに返すことで早めの完済を目指せるローンが増えています。ローンをまとめるのであれば、一部繰上げ返済ができるローンにして、ローンの短期完済を目指すことをおすすめします。

2つ目の金利面については総支払額に強く影響があります。複数のローンをまとめると一時的に1件の借入額が大きくなります。その際、金利によってローンを完済した際の総支払額が全く違ってきます。ローンによっては借入額によって金利を優遇している場合も増えているので自分が利用する予定額面で金利が一番有利なローンを選ぶことがとても大事です。おまとめローンは5年以上の長期のローンを組む方も多いので金利の差は小数点以下だとしても総額ではかなりの差となります。

【参考ページ】
探し方を学んでおすすめのローンを見つけよう