40代、個人事業主です。脱サラして、商店を開いたものの、経営はいまいち軌道に乗らず、生活費を賄うのが精一杯という状況がずっと続いています。サラリーマン時代に買った家のローンもあり、他にも車のローン、子供の学費など、貯金を取り崩してきましたが、1年ほど前から貯金も底をつき、カードローンからお金を借り、それでやりくりしてきました。

カードローンやら、消費者金融やら、借りている会社も4社になり、借金で借金を返済する日々・・次回の返済では返せなくなるのでは、と怯えながら過ごす日々でストレスも体調不良が続き、夫婦関係もギスギスして、自殺を考えることもあります。何とかしたいと思って、先日おまとめローンの申込に行きましたが、借りている額が多すぎること、またいまの個人事業の収入が安定していないことを理由に、断られてしまいました。もう1社だけあたってみようと思って、ネットで申し込んだところ、やはり断りのメール。一体どうすれば良いのでしょうか?良い知恵を拝借できればと思います。よろしくお願いします。
(⇒審査に落ちた理由を考えてみる

法的債務整理を検討してみましょう

おまとめローンがダメでも、方法がないわけではありませんから、絶対にあきらめないで下さい。実際、あなたのような状況下ではおまとめローンよりも、これからご説明する法的債務整理のほうが賢明です。

では、法的債務整理とはなにか?簡単に言いますと、おまとめローンは民間の金融機関の「商品」に過ぎませんが、法的債務整理は弁護士や裁判所の介入によって解決する方法。もちろん、これらが公的な扶助というわけではありませんが、おまとめローンに比べると、金銭的なコストが少ないのが特徴です。

法的債務整理は以下の4つに分けられます。すなわち、「任意整理」、「特定調停」、「民事再生」、「自己破産」です。簡単にその違いを説明しましょう。任意整理の特徴は裁判所が介入しないこと。弁護士が債権者、つまり貸金業者と交渉して、利息制限法に債務を引き直し、返済可能な金額にまで整理します。当然、弁護士に手数料を払う必要はありますが、民事再生よりは少なくて済みます。民事再生の選択すれば、裁判所に申し立てる必要がありますので、手続きも複雑化し、弁護士料が高額になるのです。

特定調停も裁判所の介入が必要になります。弁護士ではなく、裁判所が貸金業者の間に入って調停をしてくれるのです。手続き費用は1社につき500円のみで、あなたの負担は減ります。そして、もう1つが自己破産です。名前は聞いたことがあるかと思います。多くの方は自己破産してしまったらすべてが終わり、みたいなイメージを持っておられますが、決してそんなことはありません。住民票や免許証もそれまでと同じく使うことができます。ただ、その後数年間借金はできなくなります。

以上、簡単に法的債務整理についてご紹介しました。それぞれのメリット・デメリットを検討していただき、ご自分にとってベストな方法を選択なさってください。

おまとめローンどこも借りれないときの対処方

何件かの金融機関でお金を借りている場合、個々に返済をするよりもおまとめローンを利用して、一カ所に返済をする方が有利な場合があります。また年収の3分の1以上の金額は借入が出来ないという総量規制が、貸金業法の改正によって導入されました。そのため、お金が必要になってもどこからも借りることが出来ない状況に至る人も存在します。

おまとめローンを利用すれば、総量規制の例外に当たるので、新たな借入が可能になる場合もあります。おまとめローンは借方の方が有利になる借換なので例外に相当します。おまとめローンは複数のローンを返済することを目的にしているローンなので、メリットもおおきくなります。複数に返済していた金額が一カ所への返済でよくなる。そのため計画的に返済することが可能になります。また場合によっては実質年利が下がり、トータルした総額が、バラバラに支払うよりも少なくなる可能性も出てきます。

おまとめローンどこも借りれない状況はあまりありませんが、やはりローンを借りることには変わりは無いので、審査は受けなければなりません。特に多重債務で返済が滞っている場合はそれなりの情報が金融機関全体に行きますので、審査をパスする可能性は高いとは言えない場合もあります。(参考ページはこちら→審査に難なく通るには

おまとめローンを利用する際には、何件かの借入を一本化するのが目的なので、現在の借入に関して確認することが出来る書類を用意しなければなりません。残債務の総額がわからないと借入が出来ないためです。必要な書類を揃えて提出する前に、まとめたいローンの業者と金額について申請はしておく必要があります。(参考ページはこちら→どんな金融業者でおまとめすべきか

いずれにしてもおまとめローンの利用は、借金をしていることには変わりありませんので、お金を借りているという自覚をしっかり持って返済に努めることが大事です。おまとめローンの利用は生活基盤を立て直すきっかけとして、今後の経済的なやりくりについて改めて考えてみることが必要です。