カードローンの掛け持ちがだめな理由ってなんなんですか?私が先日、カードローンをいくつか契約しにいこうと思っていたら、家族に大反対されてしまいました。理由を訪ねても、「危ないから」とか、「心配だから」とかって理由で、具体的じゃなくって納得できませんでした。

いくつか契約していないと、限度額が足りなくって困ることがあると思うんですよ。それらを使う場面に出くわさないことが一番なのですが、有事の際に現金がなくて困ってしまうことを考えると、不安です。ですから、いくつかの利用をしたいなと考えているんです。いかがでしょうか?だめと言われる具体的な理由があるなら、教えて欲しいです。
(⇒融資の疑問解消法について

カードローンの掛け持ちは不正利用発覚が遅れる危険性があります

なるほど、カードローンの掛け持ちがだめだと言われる具体的な理由が知りたいのじゃな。最も考えられる理由として、不正利用された場合に発見が遅くなってしまう可能性が高いということと、金融機関側からの信用を得難いということが挙げられる。

不正利用される場合については、説明をしなくてもおおよその想像ができるのではないじゃろうか?近年カードのスキャニング技術は非常に向上しており、ほんの数秒、小さな機材を利用すれば、カード情報を簡単にスキャニングされてしまう時代になってしまった。万が一カード情報と暗証番号が知られてしまった場合、不正利用のターゲットとなってしまう。

怖いのはなにも他人ばかりではない。家族や身近な友人が、犯人となってしまう可能性だってあるのじゃ。そういった身近な人は、カードを入手するのは容易じゃろう。暗証番号を知られているようであれば、不正利用などは容易く行えてしまう。しかも、暗証番号を使っての不正利用には、保証が適用されない可能性が高いのじゃ。したがって、しっかりと自己管理を行わなければならないということになる。

金融機関からの信用がなかなかつかない、というのも致命的じゃと思うぞ。カードローンの利用には、信用が非常に重要である。信用がついてくれば、利用限度額を上げていくことができるが、これがついてこなければ、限度額変更は望めない。それどころか、複数のカードローンを利用しているという時点で、限度額を減額するところも少なくない。限度額を大きくするために複数利用しているはずが、逆効果になってしまうのじゃ。
(⇒信用が無い人は審査でも不利になります

限度額が増えてくると、借入利率が下がる副産物もある。これは非常に大きい。借入総額が同じでも、借入利率が違えば利息の発生率は大きく違ってくる。どうせなら、安く借りられるほうがいいに決まっておる。そういった恩恵を受けられないという点から考えても、掛け持ちはオススメされないのじゃ。

それと余談じゃが、人間はどうしても、甘えられるところがあると、気が緩んでしまうという性質も持っている。もちろん、自制が可能な人もおるじゃろう。しかし、自分ができるかどうか、わからないものじゃ。掛け持ちのデメリットは、何かの表紙でたがが外れてしまい使い込んでしまうという危険性がある、という点も挙げられる。多重債務の返済の困難さは、よく知られた事実である。このようなことにならないためにも、はじめからそのような芽は作らない方が良い。家族が心配だとする理由のひとつに、このような不安があるからではないじゃろうか。大丈夫だ大丈夫だという人ほど、そういった落とし穴にはまりがちである。説教じみてしまったが、参考になるじゃろうか。

カードローンの掛け持ちで注意したいポイント

カードローンを利用していくというような場合には常に限度額に注意する必要があります。限度額はそれぞれの業者によって決められるものであり、その限度額の範囲内でしか借り入れをすることはできません。そのため限度額の上限に達してしまったというのであれば、返済をするまでは借りられないということになってしまいます。

そうした状態を防ぐため、カードローンの掛け持ちをしている人は少なくありません。カードローンの掛け持ちを行えば、それぞれの業者で設定された限度額に従って、別々の借り入れをすることができるということになりますから、利用できる総額は増えるということになるのです。ですがカードローンの掛け持ちをするという際には、注意したいポイントがいくつかあります。(参考ページはこちら→融資の複数利用は現実的なのか

まず注意したいのが「借り入れ状況の管理」です。カードローンを利用する際には「どれくらいの利息が発生するのか」、「返済日はいつなのか」ということを意識する必要があります。一社から借りているというのであれば把握することは簡単ですが、複数の業者から借りていると、混乱してしまうことがあるのです。返済日を勘違いしてしまい、返済滞納の状態になってしまったというようなトラブルが発生すると、契約を断られることにもつながりかねませんし、利息率や返済金額を勘違いしていると、これもまた契約打ち切りの原因になってしまうことがあるのです。

次に注意したいのが「収支バランスをより一層意識する」ということです。複数のカードローンを利用できるというような状態では、それまでカードローンを注意深く利用してきた人であったとしても、つい気がゆるんでしまうことが多いのです。「二社から借り入れすれば限度額は余裕があるからもう少し借りよう」というように考えてしまうと、債務超過の状態に陥ってしまい、返済に苦心するようになってしまいます。

カードローンは上手く活用すれば非常に便利なものなのですから、カードローンの掛け持ちをするというときは、その便利さを失ってしまわないように常に注意を払うようにしましょう。