20代の頃に、調子に乗って消費者金融を何ヶ所も利用していました。若気の至りっていうか、過ちっていうか…。格好悪いハナシなんですが、そのせいで、今、返済にばっかりお金をつぎ込んでいる始末で。

それで実は今、おまとめローンっていうのが気になっているんですけど。今の彼女との結婚も考えたいんで、出来るだけ早く、借金を無くしたくって。

やっぱり複数の借金がある時って、おまとめローンを利用しちゃったほうが手っ取り早いんでしょうか?(参考ページはこちら→おまとめローンはとりあえず組んでも有効?

まとめたほうが返済としては便利ですが、契約内容も大事です

あっちこっちで借入していると、まず返済期日の管理が大変ですよね?A社は◯日、B社は△日、C社は□日…これでつい返済期日を忘れて督促の連絡が入ったりすると、もう面倒。個人信用情報にも記録が残っちゃいますしね。

おまとめローンはそんな複数の借金を、1社で借り換えをして全部完済し、その完済のお金を融資してくれた会社に立て替えてもらった分の返済をしていきます。なので、別に借金がなくなるわけではありません。ただ、1社に、まとめることで、返済期日がひとつになることで、まず振込忘れをしないようになります。しかし、これだけではメリットとはいえません。借金をひとつにまとめることで、他にも債務者側にとっていいことはあります。
(⇒おまとめローンの仕組みを考えよう

借入をするときには、必ず金利というものがついてきます。これは借入ひとつひとつに◯%というふうについてくるものですから、もしも3社で借入があれば、その3社すべてに金利があり、各社に毎月利息を支払っていることになります。これをひとつにまとめると、その利息もその1社分となります。つまり、利息を軽減出来る可能性があるのです。そうすることで返済の計画も立てやすく、完済が近づくというわけです。これがおまとめローンの1番のメリットでしょう。

しかし、単純に自己判断で簡単に申し込むのはNGです。“借り換え”であるおまとめローンは通常の“借り入れ”とは違い、専門知識がないと損をすることもあるからです。まとめたことで月々利息が低くなって支払いがラクになったとしても、最終的にはまとめる以前の支払い総額よりも、まとめたときの支払い総額が多くなっていたなんてこともあります。

これは金利が低くても、返済額を下げたくて返済期間を大幅に長くしてしまった場合によく見られるケースです。もちろん、そうしてでも現在の生活状況をラクにしたい人はそれでもいいでしょう。ただ、専門の人にそうだんすることで、出来るだけ損が無いような契約をすることだってできるのです。

借り換えは借り入れよりも条件が厳しくなりますから、素人判断はしないほうがいいでしょう。複数の金融会社の窓口で相談してプランを出してもらったり、専門家に相談して、まとめるべきかどうかや、どこで申し込むほうがいいのかなど、しっかりとした判断をして申し込むのが、損をしない1番いい方法です。

何カ所もキャッシングしている人は、おまとめローンがおすすめ

近年の消費者金業者が行っているキャッシングサービスは申し込みしやすいものが多くなっていますし、審査の通過しやすさや利便性の向上によって積極的に融資を行っている業者が増えています。

キャッシングを利用するときには、金融業者が独自の基準を設けて行っている審査を受ける必要があります。審査によってキャッシングの申し込みを行っている人の返済能力を確認すると共に、融資可能な金額が決定されることになります。どれぐらいの金額の融資が受けられるかは、申し込みを行う個人によって変わってくると言えます。

1社から融資を受けられる金額には限度がありますので、その金額だけでは必要な資金を賄えないときには金融業者を何カ所もキャッシングしたいと思う人も多いでしょう。金融業者の審査内容の中には、複数の消費者金融業者に申し込みを行っている場合にもチェックされるようになっていますので、何カ所もキャッシングを申し込みことは注意が必要です。

また、消費者金融のキャッシングを利用するときには、貸金業法で定められている総量規制についても把握しておく必要があり、年収の3分の1までの金額しか融資を受けることはできません。ですので、何カ所もキャッシングを利用している人の場合には、それ以上の借り入れを行うことに限界があると言えます。

銀行系の消費者金融業者が行っている融資サービスであれば、銀行法に基づいて融資を行っていることになりますので、総量規制の適用対象外ということになり年収3分の1以上の融資金額を受けられますので検討してみることをおすすめします。何カ所もキャッシング会社を利用して融資を受けている人の場合には、金利が高い業者からも借り入れしていることが考えられますし、返済期日を確認することも難しくなってきます。

そのようなときには、1つに融資先をまとめることで返済計画が立てやすくなりますし、支払い金利分の金額も減らすことが可能になるのでおすすめです。