複数のローンがあるので、今、おまとめローンを調べているのですが…おまとめローンについてのメリットはいっぱい出てくるんですけれど、こんなに条件がいいだけのローンっていうのもなんだか怖くって。

一本化できることは魅力的なのですが、お金のことですから、いいことばかりではない気がするのです。デメリットやリスクはないならないでいいのですが、もしもあるのであれば、利用前にはやっぱり知っておきたいのです。

事前にまとめた時とまとめる前の状況を比較しましてみましょう!

まさにそのとおりです。お金の貸し借りには、絶対にメリット・デメリットがつきものだと思うべきです。そもそも、金融会社側がリスクを背負ってでも見ず知らずの人に融資をするのは何故か?そこを考えなくてはいけません。

おまとめローンについていえば、“金利が低いところに一本化することで返済がラクに!”とか“返済が1ヶ所にまとまって便利に!”などといったことが、大きなメリットとされています。

しかし、これは一本化したときの返済期間の設定にもよるのです。複数のローンを1番金利の低い会社でまとめることができたとしましょう。これで返済期間がまったく変わらない状況で契約したならば、利息が軽減されるので、最終的な支払総額はまとめる以前よりも少なくなります。

ところが、返済期間が延びた場合、延びた年数によっては利息の支払期間が延びたことと同じになるので、最終的な支払総額がおまとめローンを利用する以前よりも多い計算になっていたなんてことも。

もちろん、「利息が増えてもいいから、現在の苦しい状況から抜け出したい!」という人もいますから、それはそれでいいでしょう。ただ、その状況であっても最小限に抑える努力はしたほうが、後々後悔せずにすみますよ。

ですから、単純に「毎月の支払の利息が減って、支払がラクになる!」ということだけでなく、最終的に支払総額で損はないかもしっかりと把握しなくてはいけないのです。窓口や専門家に相談して、いろんなパターンで返済計画を出してもらったりアドバイスしてもらうといいですよ。どこにまとめるのかというのも重要なポイントになりますから、最初から1社に定めず、複数の会社で相談するのもいいでしょう。

また、おまとめローンを利用するには、借入よりも厳しい審査を受けなくてはいけません。その条件の中には“返済事故歴なし”ということも含まれます。返済事故歴があると、利用出来ない可能性があるの気をつけて下さいね。

【参考ページ】
おまとめローンにはメリットだけでなくデメリットもあるのは仕方ない?

おまとめローンを利用するときにどのような注意点があるのか

多重債務を解消するための方法としておまとめローンの利用が挙げられます。借り入れを1つにまとめることで管理が容易になり、返済の遅延のリスクを抑えられ、借り入れ限度額が高くなることで適用される金利も下げられるメリットがありますが、注意点もあります。

おまとめローンを利用するには、当然のことながら審査に通らなければなりません。まとめることによるメリットを大きくするには金利の低いところを選ぶ必要がありますが、審査も厳しくなります。まとめる借り入れが5社以上になってくると審査に落ちやすくなってきます。金利の低い業者の審査に通らないからと、審査の甘い業者にまとめてしまうと逆に金利が高くなってしまうこともあります。(参考ページはこちら→おまとめローン先は絶対に厳選しよう

金利の低い業者を利用できてもそれだけでは安心できません。毎月の返済額が減らせることがメリットの1つですが、返済額が減り過ぎると返済期間が長期化します。その結果、利息が積み重なっていき、まとめる前よりも利息の総額が高くなることがあります。毎月の返済が苦しい場合はこれでも有効ですが、管理の手間を容易にすることが目的であるのならば、返済総額に着目して毎月の返済額を考えなければなりません。

おまとめローンの利用によって返済が楽になることで錯覚する人もいますが、これは利用を開始した時点ではまとめただけで債務の残高は変化していません。返済が楽になったからと追加で借り入れを行ってしまうと再び管理の手間が増え、返済額も増えてしまいます。特に消費者金融のおまとめローンを利用している場合、貸金業法により返済専用となっており、追加の借り入れを再度まとめることはできないので注意します。

おまとめローンでは利用するために担保などが必要になる場合もあります。この場合、返済できなくなると担保を失うリスクがあるため、カードローンのように気軽に利用できるものではありません。また、返済が困難になっている状況では金利が下がるだけでは対応しきれないこともあるため、司法書士や弁護士への相談も検討した方が良いです。