１つだけですが、消費者金融のカードローンを使っています。夜中に手持ちが不足しているときなんかには便利で、そのときに、タクシー代や飲食費など小額だけキャッシングするような使い方です。最近ですが、銀行にもカードローンがあって、消費者金融のカードローンと同じように便利なものだと知りました。（参考ページはこちら→カードローンは様々な金融業者で扱っている）

しかも、銀行カードローンの金利は消費者金融のカードローンの金利よりも少し安いようです。見た感じ、それほど大きな違いではないようですが、金利は少しでも安いほうが好きです。銀行のカードローンも申し込みたいと思っているのですが、消費者金融のカードローンを使っている場合、銀行カードローンに申込んでも審査で落とされるとききました。これって本当なんでしょうか？

消費者金融で借りていて、銀行のカードローンを組めるのか教えてください。

消費者金融で借りていても、銀行のカードローンは組めます

消費者金融のカードローンを使っていると銀行のカードローンの審査に通らない、という趣旨の記事を、私もインターネット上でみたことがあります。でも、これは間違いだといえます。消費者金融のカードローンを使っている人が銀行のカードローン審査に通過したケースはたくさんあります。

もちろん、消費者金融のカードローンを使っている人が銀行のカードローン審査に落ちたというケースもあるのですが、この審査に落ちた主な原因は、消費者金融のカードローンを使っているからだということではありません。

消費者金融に限らず、他社のカードローンの使用が、銀行カードローンの審査に不利に働くというのは、当然あることで、これは仕方ないことです。これが、昔の中小消費者金融の暗いイメージと重なり、更に少々形も変えて、「消費者金融のカードローンを使っていると銀行のカードローンの審査に通らない」というような都市伝説めいたものとして流布されたのかもしれません。

銀行でも消費者金融でも、金融機関は、借りる人の返済能力をみて、どれだけ貸しても大丈夫かを判断します。もし、借りる人が他社のカードローンを使っていれば、そのカードローンの利用限度額分もしくは借入分は、返済能力から差っ引いて考えなければなりません。返済能力が差っ引かれてしまえば、当然、審査に不利になります。つまり、他社からの借入件数が多いほど、また借入額が多いほど、カードローンの審査には不利ということです。
（⇒金融機関の審査基準は概ね変わらない？）

これは、債務状況がカードローン審査に影響するということで、いたって合理的であたりまえのことです。カードローンの審査で最も重視されるのは、年収と、その年収の安定性と、債務状況です。他社のカードローンを使っていても、ほかの年収や年収の安定性に余裕があるのであれば、何の問題もありません。審査には無事通ることになります。

ちなみに、銀行が申込者の他社カードローンのことをどうやって知るのかというと、それは信用情報機関を通してということになります。信用情報機関は、銀行と消費者金融で別々に分かれているので、銀行であれば消費者金融のカードローンのことはわからないようにも思えるのですが、そうとはいえません。

銀行カードローンの場合、その保証会社として大手の消費者金融が入っているのが普通で、実際の審査の主な部分は、この消費者金融が行います。銀行は銀行系信用情報機関に照会できますし、保証会社の消費者金融は消費者金融系信用情報機関に照会することができます。結局のところ、両方の信用情報を元に審査することができるわけです。なので、申込時に債務状況を隠したりするのは、審査に有利になるどころか逆に不利にする行為だといえます。