初めて消費者金融のカードローンに申込もうと思っています。いままでカードローンでキャッシングした経験はありません。申込もうとしている消費者金融には、おまとめローンというものもあって、これは、普通のカードローンよりも審査に通りやすいという噂があります。あたりまえですが、審査に通りやすい方がいいので、おまとめローンに申込みたいと思うのですが、他社の借入がなければ申込めないようです。

普通のカードローンなら、他社の借入が審査に不利になるのに、おまとめローンは他社の借入が無いとできないというのは、どうも納得できません。しかも、おまとめローンの方が審査に通りやすいというのはおかしな話に思えます。そもそも、普通のカードローンよりもおまとめローンの方が審査に通りやすいというのは本当なのでしょうか？（参考ページはこちら→おまとめローン審査の真実）

おまとめローンの審査は普通のカードローンと基本的には同じです

おまとめローンの審査は、普通のカードローンの審査と基本的には変わりありません。返済能力が有るのか無いのかが判断され、無いと判断されれば審査に落ちることになります。返済能力は、年収と、その年収の安定性と、債務状況などで判断されます。

年収と年収の安定性については、おまとめローンでも、普通のカードローンでも同じように扱われますが、債務状況については扱いが違ってきます。おまとめローンというのは、他社の借入を一本化するもので、通常は、新たな借入を行うものではないからです。

普通のカードローンでは、審査の対象は、予定借入額に他社の借入額を足した金額です。これが返済能力の上限額よりも小さければ審査通過となります。他社の借入が１５０万円有って、今回の予定借入額が１００万円であれば、返済能力の上限額が２５０万円以上であれば審査通過、ということです。

おまとめローンでは、審査の対象は、他社の借入額そのものです。これが返済能力の上限額よりも小さければ審査通過となります。他社の借入が１５０万円有れば、返済能力の上限額が１５０万円以上であれば審査通過ということです。

こうしてみると、一見、おまとめローンは普通のカードローンよりも審査に通りやすいと思えてしまうかもしれませんが、それは誤りです。おまとめローンでは新たに借入できるわけではありません。審査の対象がまったく異なるので、比較自体に意味がありません。ただ、おまとめローンでも返済能力に余裕がある場合には、新たな上乗せの借入が出来ることもありますが、煩雑になるので、ここではそのケースを除外しました。

おまとめローンは、初めてカードローンに申込む人には考える必要のないローンなのですが、多重債務に苦しむ人にはお勧めのローンです。借り先を一本化すれば管理が楽になりますし、返済額が小さくなることもあり、月々の返済が楽になります。ただ、おまとめローンではどうにもならないほどのひどい多重債務に悩んでいる場合には、任意の債務整理などを考えるべきで、すぐに法律事務所などに相談することをお勧めします。

ちなみに、消費者金融の場合、おまとめローンには、他のカードローンと決定的に異なるところがあります。おまとめローンは、総量規制の対象外となるのです。消費者金融や信販系金融などのノンバンクの金融機関は、銀行法ではなく貸金業法の管理下にあるため、総量規制の制限を受け、年収の３分の1を超える貸付ができないようになっています。

でも、おまとめローンは、一方的に借り手に有利な契約とみなされるので、年収の３分の1を超える貸付が許されるわけです。これによって、総量規制を超える借金でもまとめることが可能になっています。