カードローンでお金を借りていて、返済に困っている者です。それでもなんとか返済はしなければいけないので、カードローンの債務を整理したいと思っています。なにか良い整理の方法はないものでしょうか？教えてください。

「任意整理」や「個人民事再生」などの方法があります

借金を整理して、取り立てられなくなるならば良いわよね。その方法としては、まず４つ挙げられるわ。まず「任意整理」について。これは裁判所などといった法律とは関係がないから、一番気持ち的にも軽いわね。これは、借りた側が貸した側と話し合って、本人が返せる額で譲歩できるように、返していく借金の額などについて良い方向に向かうようにするのよ。ともすれば、残りの借金や月ごとに支払う額も減らせるのよ。

この場合は、弁護士さんなどにお願いして、貸した側と意見を合わせないといけないわ。住宅ローンについては整理ができないの。それに、保証人になってくれた人の義務が、そのままその人に残ってしまうから、その人が請求されてしまうこともあるわ。続いては「個人民事再生」よ。これはまだ新しいわね。サラリーマンには「給与所得者等再生」、自営業の人には「小規模個人再生」というのがあるわ。民事再生法で手続きをするのだけれど、他に比べて手続きは簡単ね。

これが認められたら、借金の一部は免れることができるわ。ただし、これはこれからも一定の収入が得られるという、見通しのある人である必要があるわ。借金が軽くなっても、ちゃんと返せるということが重要なのね。また、手続きをするのに、時間やお金がかかるの。次は「特定調停」のお話をするわ。これは、裁判所が関係してくる任意整理よ。借りた側と貸した側。そして簡易裁判所の調停委員がこれから返していく際の指定などについて話すの。

これは個人でもできるし、費用も安く済むわね。簡易裁判所から認められれば、貸した側はそれに従うことになるの。今までに払った金利があるわよね。それを利息制限法でまた計算して、返していく額が減ることもあるの。とは言え、借りた人も定められた返済日から遅れてしまうと、一気に取り立てされるということになってしまうわよ。これは、３年で返せるという見通しがないと成り立たないわ。

成り立っても、返すのが遅れたりすると、法的な措置を取られてしまうこともあるから気を付けたいわ。４つ目は「自己破産」よ。一度は言葉を聞いたことがあるかしら。返していくことがどうしても無理な場合は、裁判所に破産手続きをするの。持っている資産の全部を放棄することになるわ。また、借金も全部が無くなるわね。これまでの借金は払わなくても良くはなるけれど、失うものもあるわね。ギャンブルなどでお金がないという場合は認められないわ。それに、９０万円までの現金は残るけれど、それ以外の資産がなくなってしまうの。

あと、弁護士とか警備員などの一部の仕事ができなくなるわ。最後に、債務を整理するなら、「おまとめローン」という方法で、借金を一本化することもできるのよ。カードローンを利用しても、整理はできるけれど、くれぐれも先を見越して自分に合う範囲で借りるようにしたいものね。
（⇒おまとめローンの仕組みについてはこちら）