おまとめローンは知らずに使うとトンデモないことになるよと注意されました。でも、具体的なことを聞くことができなかったのでもう一つ、よくわかっていません。おまとめローンのリスクとはどんなことなのでしょうか。

おまとめローンにも使い方で問題が生じます。利用は計画的に

おまとめローンのメリットは魅力的です。複数のローンを抱えている場合、一つ一つのローンの金額が比較的小さくなるため、それぞれの金利設定は高くなる傾向があります。そして返済期日が各ローン毎に設定されているということも毎月の負担になるでしょう。ですからおまとめローンを利用することでローン金額がまとまり、設定金利が抑えられ、毎月の返済期日も整理されることになります。(参考ページはこちら→おまとめローンで低金利に

20万円前後のローンを10個抱えるという極端な場合を考えてみれば、毎月10日は返済支払日になってしまいます。そしてそれぞれの金利は恐らく18%前後に設定されているはずです。つまり総額200万円のローンが18%の金利になっているわけです。200万円の場合の法定金利が15%ですから既に3%の利息を余分に負担している計算になり、これだけでおまとめローンにメリットがあることがお分かりいただけるでしょう。

しかし、おまとめローンの利用にはいくつかの注意点があります。例えば各業者で案内しているおまとめローンは返済専用のフリーローンタイプであることが多いのです。フリーローンは利用額を申込んで利用してその利用額の返済をするという形式になります。カードローンのように何度も利用限度額の枠内の利用はできません。おまとめローンは1回毎の利用と完済が原則です。

しかし、おまとめローンの利用金額は高額になる傾向にあるため、それ以降の新規のキャッシング申込みに際して総量規制の対象となってしまうことがほとんどだといえるでしょう。つまりおまとめローン利用するとそれ以降の新規キャッシングの申込みが通らないということを覚悟しなければなりません。おまとめローンを利用するということは、一旦ローン全額の完済を目指す利用方法が前提ということになっているのです。

過払い金がある場合、請求できなくなってしまう場合があります。現在返済中のローンの中に過払い金が含まれていたとしても、おまとめローンを組んだ時点でそれらは一旦白紙に戻ってしまいます。つまり過払い金も含めて返済したことになり、過払い金清算を後からしようとすると余計な費用と手間、面倒な手続きが必要となってしまうことがあるのです。おまとめローンの利用に際して現在の状況をしっかり把握するように薦められます。

支払利息が安くなるとは限らないという苦情も少なくありません。設定される金利は審査の結果ですから申込み時点では金利を確定して計画することはできません。それで実際におまとめローンの審査に通ったものの、金利の負担があまり軽くならなかったということにもなりかねないのです。このようなことにならないために金利の計算と比較はしっかりしておく必要があるでしょう。

おまとめローンは返済期間が長くなることが多いのです。利息の支払は期間コストですから、返済期間が長くなるとその分の支払利息も増えることになります。おまとめローンを利用して返済期間が長期化してしまうと、短期的に金利が低くなっても最終的な支払利息では多く支払うということにもなってしまいます。ですから完済までの期間がどれくらいかということを事前に考えて計画する必要があるのです。

【参考ページ】
おまとめローンの利点と欠点を学ぶ

おまとめローンにリスクがあると勘違いしている方が多いようです

おまとめローンが人気です。しかし、実際に契約していないとローンのホントの良さが分からないという方が多く、都市伝説的な噂話に影響されている方も多いようです。

おまとめローンについての噂でもっともひどいのがリスクが他のローンよりも大きいというものです。ローンのリスクといえば、返済ができなくなるような高い金利である場合や、総支払額で実はとても高すぎるという場合です。

おまとめローンについてはどちらも当てはまりません。実際には今のローンをそのまま返済するよりも金利面でも総支払額としてもまとめた方が有利ということが多いです。

金利面については、現在のローンが小額ローンの場合は特に高い金利が設定されていることが多いようです。おまとめローンは生活を楽にする面もありますが、それは長期のローンとなることが多いからです。短期でも契約できますが、通常は月の支払額を減らすために長期のローンとして組む方が多いようです。

ローンが長くなれば金利負担が増えると思われがちですが、一般的に小額ローンの金利よりもまとめたローンの方が安いことが多いのです。そのため、返済期間が長くなっても金利負担は少なくなる傾向が強いです。

金利負担が少ないという場合は総支払額も少なくなりますので小額ローンとはいえ、複数のローンを返済するよりは有利です。また、ローンによっては一部繰上げ返済が可能になっている契約も多いので、総支払額が気になる方は生活を見なおして生活に余裕がある時には率先して繰り上げ返済をすることで総支払額が減らせ、もちろん、完済も近づきます。

おまとめローンは長期のローンになることが多いので金利負担や総支払額で不利だと思われがちです。しかし、金利面でも優遇している金融機関や消費者金融が多いこともあり、まずは月の支払いを減らすことを考えて契約してみることをおすすめします。ローンをまとめて、生活費が楽になればあらゆる面で余裕が生まれてきます。
(⇒おまとめするならちゃんとした金融機関を選ぼう