カードローンの利用をしているうちにカードの枚数が増えてきました。利用限度額は使い切っているわけではないのですが、利用のしやすさを考えてもう一枚申込みをしたいのですが、複数のカードを持っていると新規申込みに不利になりますか?(参考ページはこちら→融資審査が不利になる要因

総量規制の影響があるかも。カードを整理してからにしましょう

カードローンは銀行が発行する銀行系カードローンと消費者金融業者が発行する消費者金融系カードローンとに分けて考える必要がある。銀行系カードローンと消費者金融系カードローンとでは規制している法律が異なっており、そのため審査に関しての条件が違ってきます。このことはカードローンをどのように利用することが得になるかにも関わってきます。
(⇒カードローンには多くの種類があります

銀行系カードローンは大型のものが多く、金利も低めに設定されています。さらに銀行によっては収入証明書類の提出が必要ない上限金額が高くなっていることもあるようです。例えば利用限度額が500万円、借入利率が年率で4.9%?14.5%となっており、ここの場合、利用限度額が300万円以下の契約であれば、収入証明書の提出が不要という設定になっているのです。

それに対して消費者金融業者が発行している消費者金融系カードローンの例を見ると、融資額500万円まで、借入利率は年率で4.5%?17.8%。必要書類として挙げられているものは、運転免許証になっています。しかし商品の詳細説明では、希望する借入額が50万円を超える場合、他社からの借入額との合計が100万円を超える場合は、収入証明書類の提出が必要になります。

前述の例を比較すると利用限度額がどちらも500万円で銀行系カードローンにしては、少し控え目な設定になっている他、最低金利もむしろ銀行の方が高い設定になっています。しかし、カードローンに設定される金利が最低金利になることはまず考えられません。比較すべきなのは最高金利なのです。そうするとやはり銀行系の設定している金利がかなり低いということがわかります。

カードローンのスペックだけを比較すると銀行系カードローンの方が利用者にとって有利だということは揺るぎない事実でしょう。しかし、銀行系カードローンの審査は比較的厳しめに行われることから、利用者はどちらを選択すればよいかということに違いが生じてきます。多少良い条件が示されていても、審査に通らなければカードローンは利用することができないからです。

これらの違いは銀行のカードローンは銀行法によって規制を受けていること、そして消費者金融系カードローンは貸金業法による規制を受けていることによって生じているのです。消費者金融業は登録事業です。貸金業法によって登録することが義務づけられており、キャッシングの提供から契約、債権の回収まで一つ一つが法律で定められているのです。

複数のカードローンを現在所有して利用している場合、最も影響を受けるのは貸金業法による規制だと考えられます。貸金業法では総量規制という取り決めがあり、年収の3分の1を超えてキャッシング・サービスを受けることができないことになっているからです。ですから複数枚のカードローンを既に所有していると、合計金額が総量規制を超えてしまうことになりやすく、消費者金融業者はカードローンを提供できなくなります。

このように総量規制が障害になって、本来は利用者に対して積極的にキャッシングサービスを提供できるはずの消費者金融業者が審査に通せなくなってしまうのですが、銀行系のカードローンの場合は総量規制の対象ではありません。つまり銀行系のカードローンの方が審査に通過する可能性が高いということになってきます。どちらにしてもカードの枚数を減らしてから新規カードを申込む方が良さそうですね。

カードローン利用にあたっては複数のカードを契約してもよい

日々の暮らしは度重なる出費の連続です。自宅の家賃や生活費をはじめ、会社の同僚や友人との飲み会や食事会の費用の捻出、それにブランド物の靴や服、趣味への投資、旅行の費用など、その可能性は数限りなく存在します。そうした案件に適切にお金を用立ていくためにも、もしも財布の中身や銀行の預金残高が底をついて支払いが滞ってしまうような時には消費者金融でカードローン契約をすると便利です。

そもそもカードローンとは個人カードを発行して手元に持っておくことによって、お金の不足時にすぐに近場のATMに駆けつけるだけでそこから手軽に融資金を取り出すことが可能となるサービスのこと。最近ではコンビニチェーンと提携しているカードローンも多く、24時間いつでも好きな時にお金を引き出せるのも大きな魅力となっています。(参考ページはこちら→カードローンはATMでいつでも使える

しかしながらカードローンを利用するには然るべき審査を受けなければなりません。審査では店舗窓口やネット、電話、郵送、自動契約機などで申し込んだ内容を踏まえた上で、それらの内容をしっかりとチェックすることになります。その上で融資の可否と融資限度額の決定が行われます。もしもこの限度額が低い場合、それだけでは必要な金額に充たないケースだって生じるかもしれません。そういった時には複数のカードローンを契約するのも一つの手となるでしょう。

契約時には審査担当者が必ず信用機関への照会を行い、申請者が過去に返済事故を起こした経歴がないかどうか、さらに現時点で他社からの借り入れがないかどうかをチェックすることになります。もしも借り入れがある場合にはすぐに判明するわけですが、貸金業法には総量規制という約束事があり消費者金融が融資できる限度額は申請者の年収の3分の1までとなっており、もしも他社との借り入れの合計がその基準を超えているともうそれ以上の融資が不可能となります。
(⇒融資の信用情報機関について

逆にそれ未満であればまだ融資は行えるわけであり、消費者金融各社のガイドラインに沿っている限りカードは何枚保持しても構いませんし、総量規制に達しない限りは借り入れを増やしていくことは可能なのです。ただしすべての借り入れには返済の義務が伴いますので、しっかりと責任もって返せる範囲での借り入れを心掛けるのが大切です。