既に銀行カードローンを利用してキャッシングしているのですが、少しキャッシングを追加したく思います。消費者金融からキャッシングを利用することはできますか?それとも銀行のカードローンを持っていると消費者金融のカードローンは無理なのでしょうか。

総量規制の範囲内であれば、十分利用することができるはずです

銀行のカードローンの例を確認してみましょう。契約限度額800万円まで、金利が年率で4.0%?14.5%。しかも300万円以内の申込みの場合は、収入証明書不要ということになっています。それに対して消費者金融のカードローンの代表例では、融資額1万円?500万円、実質年率4.7%?18.0%。銀行のカードローンの方が例に見るように優利な設定になっていることがほとんどなのです。

申込み条件では少し様子が変わってきます。銀行系カードローンの申込み条件としては、「申込み時の年齢が満20歳以上65歳以下で、原則安定した収入のある方」となっていますが、前提として年収が200万円以上だということが暗黙の了解として存在しているといいます。しかし消費者金融では、「20歳?69歳までの安定した収入と返済能力を有し…」とほとんど変わりないようですが、年齢が異なっているのです。

条件表示だけの問題ではありません。その言葉の意味することが少しずつ違っているのです。安定した収入が長期間安定していると考えられる就業形態を指すのか、安定的に収入が見込まれるのかでは同じような表現になりますが、判断する基準は大幅に違ってくるからです。後者の条件では一般にアルバイトでもパートでも問題にしないことが多いようです。つまり現在の就業実績を問題にしていることになります。(参考ページはこちら→仕事は気にせずとも普通に借りられる?

このような条件の違いから、一方的に銀行系カードローンが有利だということができなくなっています。消費者金融系カードローンの方が審査が緩く取得しやすい傾向にあるのです。特に少額のカードローンに限って判断すれば銀行系カードローンの有利さは消失してしまいます。つまり消費者金融系カードローンの方が圧倒的に有利になってくると言われるのです。

消費者金融業はそもそも少額キャッシングが専門でした。このことが現状にも大きく影響しています。少額のキャッシングを利用する場合に特定して考えた方が合理的だと言われるのももっともでしょう。さらに中小の消費者金融業者が提供しているキャッシングでも同様に考えられます。少額のキャッシングに特化した営業展開に特色があり、それぞれ独自の審査基準によってキャッシングを販売しているのです。

大手の消費者金融業者であれ中小の消費者金融業者であれ、正規の登録事業者であれば貸金業法に基づいていますので、法的な制限はどちらでも適用されます。キャッシング利用者にとっては総量規制という制限が問題であって年収の3分の1以上のキャッシングは利用することができません。ですから柔軟な審査であればキャッシングをしてもらえるかということが判断の基準になるでしょう。

銀行のカードローンの総額が総量規制にかかってしまうのであれば、中小の消費者金融業者による柔軟な審査であっても審査に通ることは難しいということになるでしょう。また総量規制の制限までまだまだ余裕があるのであれば、その制限内(総額100万円)までなら大手の消費者金融業者でもそれほど問題なくカードローンを取得できるかも知れません。ですからカードのあるなしではなく、ローンの残高を確認してみましょう。

銀行カードローン借りていて消費者金融でも借入は可能でしょうか

銀行カードローンは、ちょっとお金を借りたい時にはお手軽なのでお勧めです。何といっても銀行ですから安心できますし、金利が低いという大きなメリットもあります。銀行の金利は15パーセント未満で、消費者金融の20パーセントに比べるとかなり低めに設定されています。その分審査がやや厳しくなりますが、安定収入のある方ならお勧めです。(参考ページはこちら→低金利の融資は大人気?

では、銀行カードローン借りていて消費者金融でも借りる、このような利用はできるのでしょうか。それは心配ありません。といいますのも、銀行は消費者金融と違って、総量規制がないからです。この総量規制というのは、年収の3分の1以上に当たる金額を借り入れることが出来ないもので、消費者金融を管理する貸金業法に設けられていますが、銀行を管理する銀行法には設けられていません。ですから、銀行カードローン利用中であっても、消費者金融ではその金額を気にせずにお金を借り入れることができます。
(⇒総量規制が無い融資は何が強み?

また、総量規制があると、たとえば専業主婦が配偶者名義でお金を借りる場合、配偶者の借入枠がその分少なくなるため、配偶者の同意が必要になります。ですから、配偶者に内緒で、しかも配偶者名義でお金を借りたい場合には、銀行カードローンの利用をお勧めします。最近では、一定金額までなら、収入証明なしで借入ができるものもあり、これなら本人確認の書類を持参するだけで、簡単に手続きを行うことができます。
(⇒主婦が普通にお金を借りるには

ただ、銀行カードローン借りていて消費者金融を利用する場合も、銀行カードローンのみを利用する場合も、気を付けたいのは借入金額です。収入が少ないのに多額の金額を借りていると、返済能力を疑問視されてしまうため、審査に通らない場合もあります。それ以外にも、やはり借りたお金は返済して行くものですから、自分の収入に見合った金額を借り入れるようにしましょう。また、返済がどうしても苦しくなった場合は、借入先に相談して、返済計画を見直すようにすることをお勧めします。