いつの間にかキャッシング・カードが増えてしまい、現在５件のローンを返済中です。そろそろ結婚も考えたいので一度ローンを整理するためにおまとめローンを利用したいとも思うのですが、大型ローンになると普通は審査が厳しいものと二の足を踏んでいました。同僚がおまとめローンを活用して完済できたということから話を聞いてみると一般のカードローンより審査が甘いと言っているのですが本当なのでしょうか。（参考ページはこちら→借り方で審査内容が変わる？）

総量規制の例外なので、おまとめローンの審査は甘いと言えます

おまとめローンとは複数のキャッシング・ローンを抱えてしまった人たちにとって大変便利なサービスだということができます。複数のローン返済を抱えることの大変さは毎回定期的にやってくる返済支払日が複数にわたることが大きなストレスになっていることでも想像することができるのです。５件のローンを抱えていれば、毎週一日以上はローンの返済日になってしまいます。しかも休日・祭日で移動するのですから大変です。

少しずつだったはずのローンの支払金額も複数のローンの返済ともなれば、大きな負担になることは指摘をまたないでしょう。毎回の支払金額の設定はローンが少額であれば、比較的高い設定になる傾向にあります。毎回の返済額を高くした方が、結局は支払総額が小さく抑えられることによります。逆に高額であれば低く設定する方が返済しやすいと考えられるのです。

その結果、同じ金額でも複数のローンを返済するとなると、一件毎のローン返済は比較的高額の返済支払金額となってしまい、毎回の支払で金額を工面するという作業がそのまま大きな負担となる傾向にあるようです。例えば、借入後残高スライド元利定額リボルビング方式で１０万円の返済をすると毎回の支払は５０００円程度の設定になります。これで５０万円を借りると毎回５万円になってしまいます。

しかし、５０万円を１回でキャッシング利用して毎回の返済をシミュレーションすると毎回の返済支払金額は１５，０００円になります。同じ５０万円のキャッシング利用です。方や５回のキャッシング・ローンに分割するだけで毎回の返済支払金額は５万円、対して１回のキャッシングローンにまとめることができれば毎回の返済支払金額は１５，０００円に圧縮されてしまうことになるのです。

おまとめローンは金融業者を利用するローンのひとつです。ですから通常のキャッシング・ローンと同じように審査を行うことになります。しかし、通常のキャッシング・ローンと同じように審査をしてしまうと、審査に通る利用希望者はいなくなってしまうことが予想されます。それはほとんどの利用希望者が既に複数のキャッシング・ローンの返済を抱え込んでいるからです。

消費者金融でのキャッシングは貸金業法の規制を受けています。従って総量規制によって年収の３分の１以上のキャッシングは利用することができません。すると複数のキャッシング利用によって総量規制に利用限度額が迫っている利用希望者であれば、もはやおまとめローンのための猶予はなくなってしまうことになるからです。そうなるとおまとめローンは有名無実なものに過ぎないということになるでしょう。

幸い、おまとめローンは総量規制の例外として認められました。つまり、消費者金融業者であってもおまとめローンであれば総量規制を超えたキャッシングを提供することが可能になったのです。このような事実はおまとめローンが通常のキャッシング・ローンよりも審査基準が低く設定されていることを意味します。だからといって誰でも審査に通過するということではないので十分注意して検討する必要があるでしょう。