カードローンをどうしても用意したいので、複数の消費者金融業者で同時に申込もうと思っています。その時のメリットとデメリットとを簡単に教えて下さい。(参考ページはこちら→融資の複数同時申し込みが生み出す結末

複数同時の審査は少ないメリットと大きなリスクが抱き合わせです

どうしてもカードローンを通したいことはあります。審査に落ちてしまうことは想像したくありません。そもそもキャッシングできなければ、問題解決の糸口すら掴めないという困った状況はだれにでも訪れる可能性のあることでしょう。そのような時にあわててしまうとあまり良い結果を得られることはないでしょう。

連続してカードローンに申込みをする人たちがかなりいるそうです。なんとかしたいキャッシングを申込んで審査に落ちてしまうと、次々と別の業者に対して申込みをするわけです。キャッシングの必要に迫られている状況は理解できるのですが、彼らは数日の内に申込みブラックと呼ばれる状態になってしまい、どこのローン会社に申込みをしても断られる結果になってしまうのです。

複数同時審査という方法があります。カードローン等のキャッシング申込みの状況は共有データベースに記録されるのですが、参照できる状態になるまで若干のタイムラグがあります。つまりこのタイムラグを利用できれば、業者側では申込みが複数件されていることを把握できないということになるのです。ですから、連続してキャッシングを申込むときのような不利益を回避できる可能性があります。

受験をするのと同じ感覚で、本命と滑り止めを設けて申込むのですからある種の安心感はあるでしょう。またキャッシングできるかどうかがわからない状態では、今後の資金繰りの算段も現実味を欠いたものになりがちです。キャッシングをしなくてもカードローンであれば手元に置いておくだけで金利が発生することはありません。つまり審査を通しておけば、資金繰りの計画は現実味を持ったものとして考えることができることになるでしょう。

しかし、このようなメリットと比較してデメリットは決して小さくありません。仮に両方のカードローンの審査に通った場合、必要以上のカードを発行してしまうことになります。このこと事態は悪いことだと思えないかも知れません。しかし、キャッシングの原則は必要最低限だということなのです。この原則を踏みにじることが借金地獄への入口だと多くの人が指摘している危険が潜んでいるのです。

キャッシング・カードが手元にあるということは、キャッシングの利用は個人の責任に帰結します。これは実に諸刃の剣だということを忘れてはならないのです。キャッシングを利用できる状態でないにも関わらずキャッシングできてしまうという状態をつくり出すことが懸念されます。キャッシングの申込みに際しての審査はこのような事態を避けるためのものだということができるでしょう。

さらにまだ問題があります。それ以降に新規のカードローン等を含んで何かのローンを申請するとき、手元にあるカードローンは未使用の利用限度額まで含めて負債として勘定されることになります。つまり住宅ローンや自動車ローンであってもローンの与信に影響を与えることになるのです。このことは意外と知られていない事実かも知れませんが、余分なカードローンを持つときのリスクとして知っておいて良いことでしょう。

また最悪、申込んだカードローンの一方が審査待ちに入ると予定が崩れてしまいます。つまり審査待ちになっている間に申込みを記録したデータベースが参照できるようになってしまうことになるでしょう。こうなるとそれぞれの業者で複数同時の申込みであることが判明してしまうことになります。この場合審査に通りません。両方のカードローンは手元に来ないことになります。
(⇒融資に関わる情報が残る場所

短期間にカードローン複数同時審査を受けるのはOK?

カードローンは、消費者金融や銀行が取り扱っている金融商品の1つです。契約しておけば、いつでも好きな時に好きな用途で限度額の範囲であれば好きな金額のお金を借りることができるため、たくさんの人に利用されている非常に便利なサービスです。

そんなカードローンを利用するためには、金融機関の審査を受ける必要があります。審査の通貨基準は各金融機関によって異なるため、A社の審査は通らなかったけれど、B社の審査は通った、というケースも少なくありません。しかし、今すぐに融資を受けたいので、保険としてカードローン複数同時審査を受ければ安心だ、という考えは通用しません。実は、短期間の間に複数の金融機関へ申し込みを行った場合、申込ブラックとして申込情報が信用機関へ登録されてしまうのです。
(⇒申し込みだけでもブラックリストになってしまうの?

信用機関に情報が登録されている間は、いくらカードローン審査に申し込んでもはじかれてしまうケースがほとんどです。登録された情報は、最大6ヶ月の間消えることがないため、もしも申込ブラックになってしまった場合は、その間融資を受けることができなくなってしまいます。すぐにお金が必要な人にとって、これは重大な問題です。

したがって、このようなケースに陥らないためにもカードローンの申し込みは慎重に金融機関を選ぶ必要があります。数を打てば当たる、という法則が使えないため、インターネットなどでHPをチェックしたり、口コミを調べておくと安心です。また、短期間でとは具体的にどのくらいの間かというと、一般的に1ヶ月の間に本命の1社と、保険の1社~2社までが最大の申し込み数となっています。

つまり、1ヶ月のうちに3社以上の金融機関へ申し込みをした場合、多重申し込みと判断されてしまうのです。そのため、万が一申し込んだ3社すべての審査に落ちてしまった場合でも、続けてほかの金融機関へ申し込むのではなく一定の期間をあけてから、再度申し込みをする必要があります。