カードローンを整理しようと思っています。おまとめローンの利用でどのようにして完済を目指すことができるでしょうか?

毎月の返済支払の負担を抑えつつ、短期での完済を目指しましょう

カードローンは便利だけど気が付いたら毎月の返済が負担になってきた。というケースが少なくありません。カードローンを利用したキャッシングは便利なように考えられたものですから、つい不必要なキャッシングもしてしまいがちになるもの。これが積み重なるといつしかローンの返済が負担になってきてしまうのです。最悪、債務整理、自己破産手続きが必要などということにもなりかねません。(参考ページはこちら→債権整理を行うと所謂ブラックな状態に?

複数のカードローンの返済の問題点は概ね2つの原因から生じているようです。カードローン毎に返済期日が決定されていますから、利用しているカードローンの数だけの返済期日が毎月やってきます。5枚のカードを利用していれば月に5日間は支払い返済日だということです。この返済日は例えば休日等で移動しますから、この移動もカードの枚数分を管理しなければならないのです。これが意外と精神的な負担になります。

それぞれのローンの金利が高くなるという不思議に気づかれる方もいらっしゃると思います。カードローンの金利は利用限度額に応じて決定され、限度額が低ければ金利は高く、限度額が高ければ金利は低くなる傾向にあります。一般的に10万円前後のカードローンであれば、18%程度の設定でしょうか。このカードローンを10枚利用すれば100万円のローンを18%で利用していることになってしまいます。

このような問題を解決できるのがおまとめローンです。先ほどの10万円のカードローンを10枚で100万円というローンを18%で利用している場合、一つのカードローンにまとめることができれば、100万円のローンでは15%程度の金利設定になるでしょう。するとそれだけで年間3万円はお得になるという計算になります。実際にはさらに金利を低くしてもらえる可能性があります。

ただ、おまとめローンの利用にも問題はありますので手放しに喜んでいる場合ではありません。おまとめローンであってもローンなのですから計画的な利用が求められるのです。まず、おまとめローンは返済期間が長くなる傾向にあることです。同時に複数のローンを返済していた状況を時間軸に沿って並べ替えることになりますから、返済期間は長くなります。そしてうっかりすると総支払利息は膨らみます。

新たなカードローンの申し込みは難しくなることも最初に知っておくべきでしょう。おまとめローンの場合は貸金業法上の総量規制の例外として提供されていますから、ローン金額は年収を度外視して利用することができます。しかし、おまとめローンの利用によって総量規制の上限一杯になってしまうことは珍しくありません。ですから、おまとめローン以外のカードローンに申込みをしても既に総量規制に引っかかってしまうことになります。(参考ページはこちら→カードローンとおまとめローンは別物?

おまとめローンの利用によって得られるメリットと避けたいデメリットを考えると大きくは以上の2つがポイントだということになります。毎回の返済支払の負担をできるだけ軽減しつつ、期間を短縮してそう支払利息を低く抑えることが必要だということです。でも特別な裏技は必要ではありません。ローンの特性を抑えた利用方法を守れば良いのです。

毎回の返済支払金額を低く抑えることで毎月の負担をできるだけ抑えましょう。その上で、できるだけ毎回の返済支払金額を多くすることを目指すのです。つまり毎回の返済支払時にできるだけ余分に返済をするということです。毎月の最低返済金額が5000円、実際の返済金額が1万円といった具合にします。これで精神的な負担を軽減しつつ、総支払い利息を抑えることができるでしょう。

カードローン整理ってなに?整理するとどんなメリットがあるの?

お金が足りないときには、カードローンでお金を借りてしのいでいる方はたくさんいらっしゃいます。カードローンを利用すること自体は何も問題はありませんが、何社ものカードローン会社と契約している方は、やはりある程度カードローン整理をすることをおすすめします。

というのは、普段生活している分にはカードローンを何社利用していようと影響はないのですが、いざ車を買ったり、マイホームを購入したり、クレジットカードを作ろうとしたときに思わぬ影響が出る可能性があるのです。その中でもマイホーム購入時の住宅ローン審査には、やはり借りる金額も大きいですから審査そのものに通過できないといった深刻な影響が出る場合もあります。

このような審査の際には、必ず個人信用情報が開示されますので、ローン申込者がどこの会社からいくら借りているのか、どこのカード会社と契約があるのか、ということなどが詳細にわかってしまいます。その際にやはりカードローンを何枚も所持していたりすると、金融機関からの心象はあまりよくないというのが現状なのです。

もちろん、延滞情報などがある場合には審査を通過することは難しいのですが、まれにカードローンの契約数が多かったり、クレジットカードのキャッシング枠の合計が大きすぎたりするだけで、審査に通らない場合があります。これは、金融機関ごとに審査基準が異なりますので、全部が全部ダメということではないのですが、やはり個人信用情報はなるべくクリーンな状態に近づけておいたほうが私たちの選択肢も広がるのです。

ですから、今現在契約だけが残っていて利用していないようなカードローンがある場合には、なるべく早く解約することをオススメします。また、複数社に渡ってカードローンを利用している場合などはおまとめローンなどを利用して、借金を一本化することも有効です。

その際に金利が低い商品を選べば、返済スピードもアップしますからカードローン整理をすることは大変大きなメリットがあるのです。