おまとめローンを利用して完済を目指したいです。でも既に複数のローンを返済しているのに新たにおまとめローンを組んで返済を増やすことになったらもう、やって行けません。おまとめローンを利用するとまた借金が増えることと同じだと言われたのでちょっと考え込んでいるのですが、本当はどうなのでしょうか。

おまとめローンを利用してその他の複数ローンを完済してください

キャッシング・ローンの利用期間が長くなると、複数のローンを抱えることになってしまうこともあります。会社員であっても予定していた収入が予定通りに入ってくるとは限らないからです。将来の予定はあくまでも予定に過ぎないのですね。結果として複数ローンを抱えてしまうことになると、毎月やって来る返済支払日の管理が予想外に大きな負担になってくることがわかるはずです。

返済支払期日が複数あり、それぞれが日曜祭日と重なると前後に変動するからです。後何日といった計算が時々ズレてしまうのです。すると「しまった、今日は○◯の返済日だった」などということになり、あわてて支払金額を算段するようなことにもなりかねません。そして合算したときの返済金額もバカにできない額に達していることでしょう。これはローンがばらばらになっていることで、金利が結果的に高くなってしまっているのです。

ですから、持っているカードローンの中から利用限度額が比較的大きく余裕があるものにローンを集約することでそのようなバラバラにやって来る負担を軽減することが可能になるはずです。利用状況が優秀であれば、その際に必要になるかもしれない増枠申請も順調に通過できる可能性が高まります。これは自力で工夫する一種のおまとめローンだといえるでしょう。
(⇒カードローンにはこんな使い方もあります

おまとめローンは、一つのローンに他のローンをまとめることによって有利な条件を整えることなのです。ですから工夫次第ではある程度まで自力で達成することができるのも事実です。しかし、実際は思うように増枠してもらえないとか、利用限度額に思ったほどの余裕がないなどの事態に遭遇してしまうことも少なくありません。もともと複数ローンのために総量規制の上限に迫ってしまっていることがほとんどだからです。

ですから、金融庁はおまとめローンを総量規制の例外として規定することにしたのです。つまりおまとめローンは総量規制の適用を受けずに申込みできるもう一つのローンだということになります。だからといって複数ローンに新たなローンが加わったということにしてはいけません。おまとめローンを利用して他の複数ローンを集約してしまうということなのです。

おまとめローンの使い方として、他のローンはすべて完済してしまうことが重要です。このように利用することでおまとめローンを利用した完済が目指せるようになるのです。そしてローンをまとめて金額を大きくすることから金利を抑える効果が生じますし、支払を時間軸で並び替えることから毎回の返済金額の負担は軽減されます。そして何より毎月の返済支払期日が一日に集約できます。

このように考えるとおまとめローンは良いことばかりのようですが、おまとめローンの注意点を知った上で検討するべきです。おまとめローンは総量規制の例外ですが、それ以降にローンに申込んだ場合、そのローンは総量規制の対象です。ですからまず新規のローン申請は審査に通らないということになります。さらに、支払期間が長期になれば、低く抑えられた金利の効果は出ず、総支払い利息は大きくなってしまいます。

おまとめローンを組んだらまた借金が増えると勘違してる方

おまとめローンを組んだらまた借金が増えるから今のローンを返すのに集中するよ、という方が多いようです。また、ローンをまとめるのが面倒だからそのまま返すという方も多いようです。しかし、複数のローンをまとめて1本にすることはあらゆる面で利点ばかりです。複数のローンを完済することも重要ですが、少しでも有利に返済する方法がおまとめローンです。

ローンをまとめるメリットは主に3つです。1つ目は月の支払額が減ることが多いので生活に余裕が生まれます。2つ目は総支払額が減ります。3つ目は他の大きなローンを考えているならローンの件数が多いと不利なのでまとめることが重要である点です。

1つ目の生活が楽になるという点については、ローンをまとめる際に一般的には少し長めの契約にすることが多いからです。契約年数が多いと支払額は減ります。月の生活が返済によって強く影響を受けている場合は特に月の返済が減れば生活スタイルが改善される家庭が多いようです。また、生活に余裕が出て、貯金ができるようなら早めに繰り上げ返済をすることでローン自体の返済が早くなったという家庭も多いのです。月の返済を減らす方法としておまとめローンはとても有効です。(参考ページはこちら→おまとめローンで支払いをお得にするために意識したい事

2つ目の総支払額が減る点についてもローンの件数が多いと無駄に金利を支払うことが多いと言われています。長期のローンになった方が支払い利息が多いのではないかと考える方も多いのですが、複数のローン金利に比べ、おまとめローンはかなりの安い金利設定になっていることが多いので総支払額的にはおまとめローンの方が少なくなる傾向が強いです。
(⇒低金利かどうかは先にチェックを済ませておこう

3つめの大きなローンを検討されている場合については、特に住宅ローンなどの審査を予定されているのであればローンを減らすことがとても大事です。審査では借入額を重点的にチェックされますが、その際、借入件数もチェックされます。借入件数は月の支払額にも影響するので件数が多いと住宅ローンの返済が滞る可能性が高いと審査で不利になることが多いようです。