とにかく複数ローンを整理するなら、おまとめローンをと薦められています。それで何もデメリットはないのでしょうか。本当のところを知りたいです。(参考ページはこちら→おまとめローンにデメリットはあり得る?

デメリットをしっかり把握した上で、計画的なご利用が必要です

利用限度額20万円、設定金利18%のカードローンを利用しているとします。利用限度額までキャッシングした後、別のカードローンを同じ条件で利用開始しましょう。そうすると複数カードによるキャッシングが可能になります。カードローンによるキャッシングは非常に簡単なのですぐに複数ローンに対する返済は忙しい状態になってきます。カードローン毎に返済期日がズレていることに原因があります。

このようなカードローンが増えていくと、原理的には5枚までは難なく増えていくことになるでしょう。それで総額100万円のローンを抱えることができます。そして毎月30日のうち5日は返済支払日になります。この返済支払日がくせ者なのです。日曜祝日等の休日によって毎月、日付が移動しますので要注意です。気を付けないと月曜の朝に延滞ということになりかねません。これが複数ローンの困難さというわけです。

以上の事態をまとめると、利用限度額が総量規制の上限に迫ってもう新規のカードローンは申込んでも審査に通らないということ、100万円のローンを18%という高めの利率で利用していることになるということ。そして毎月、変動する返済支払期日をしっかりと管理しなければならないということの3点が複数ローンを利用しているときの問題点だということになります。
(⇒融資を使うなら総量規制を意識しよう

利用しているカードローンのうち、充分な余裕が利用限度額に残っていれば、そのカードローンのローンにその他のローンを集約してしまうと返済するための管理が楽になります。つまり一枚のカードローンでキャッシングして他のローンを一つ一つ完済するわけです。先ほどの例でいえば、一枚のカードローンの利用残高が100万円になり、他のカードローンの残高が0になるわけです。

これで毎月やって来る複数の返済支払期日の管理は一日だけの管理になります。そしてカードローンの利用限度額を100万円に増枠申請して審査に通った時には新しい利率が設定されているはずで、それは100万円に対する利率になりますので、比較的低い金利が用意されることが普通です。例えば、15%などという数字がよく聞かれます。するとローンをまとめた結果金利は3%低減することができました。

おまとめローンの利用は必要ないかも知れません。このように一枚のカードの利用限度額を増やしてもらい、ローンをまとめることができれば、おまとめローンの利用とほぼ同じ効果が得られるからです。しかし、一枚のカードローンの増枠申請をする時、一時的にローン残高は100万円を超えなければなりません。この総量規制による制限がやっかいなのです。つまり一時的にローン金額は200万円という数字をみることになるのです。

では、一枚のカードローンに集約するという作戦は絵に描いた餅になってしまいますね。だからこそおまとめローンは総量規制の例外として設定されて、提供されているのです。既に持っているカードローンを増枠するのではなく新規におまとめローンを申込むことで複数のカードローンを完済する資金を調達するわけです。そしてもうその効果はおわかりいただけますね。

おまとめローンのデメリットもしっかり把握しておきましょう。おまとめローンを利用することで残高が減ったわけではないのです。この残高がその後のカードローンを申込んでも総量規制の上限と一緒に影響することになり、審査には通らなくなってしまいます。そして返済が長引けば低金利の効果は薄れて支払利息が総額で増えてしまうことがデメリットです。

実際のところ、おまとめローンはどうなのか

おまとめローンという言葉を聞くようになりました。おまとめローンは複数のローンをまとめて月の返済を減らし、また、金利面でも有利になるという触れ込みでサービスが提供されています。では、実際にローンをまとめるとどうなのでしょうか。

実はローンをまとめると有利になる点が3つもあります。1つ目は他のローンが通りやすくなることが多いです。2つ目は月々の支払が楽になります。3つめは今のローンを完済するよりも総支払額が減ります。

1つめの利点であるローンが通りやすくなることが多い点については、各ローンの審査で借入状況をチェックしますが、その際、借入額以外に借入件数もチェックすることが多くなっているため、ローンをまとめる意味はとても大きいです。特に、住宅ローンや車のローンなど長期のローンになればなるほど借入件数は重要チェック項目になっているようです。(参考ページはこちら→融資審査で大事な事は他にもあります

2つめの月々の支払については、ローンをまとめると総額ではそれぞれのローンよりも多額になるため、月の支払いも大きいと考える方が多いのですが、おまとめローンによっては返済回数を多くすることが出来る場合が多いのが特徴です。そのため、月の支払額を減らすことも十分できます。月の支払額については小額ローンの多くが一部繰り上げ返済ができないことも多く、ローンの支払いが長くなる傾向にあります。しかし、おまとめローンは一部繰り上げ返済が可能なことも多く、自分のライフスタイルに合わせて調整が可能です。

3つ目の総支払額については、おまとめローンのほとんどが小額ローンの金利よりも低く設定されていることがあります。特に現金を借りた場合は金利面で法的制限のぎりぎりまで高く設定されていることが多く、小額とはいえ、総支払額はかなり高くなることが多いようです。しかし、ローンをまとめる場合には競争が激しいこともあり、各社金利を抑える傾向がありますので、完済すれば小額ローンをそれぞれ返すよりも返済額が減っていることが多いようです。
(⇒どんな金融業者でもおまとめローンは有効?