ちょっと複雑な事情がありまして…。都心の一等地とも言われるところにそれなりの広さの実家があるのですが、家族との折り合いがあまりよくないため、幼い頃から家出を繰り返してきました。家族としては、どこに行くにも、なにをするにも便利な都心に一軒家があり、何不自由させてないはずなのに、結婚もしていない娘をひとり暮らしなどさせたくないという思いがあるようで、もうすでにハタチを過ぎたというのに、一向にひとり暮らしの承諾をもらえません。今も、家出同然に飛び出し、友人名義の家に転々としています。住民票は移していないのでまだ、実家にあります。

定職には就いておりませんが、わりあいに高額なバイトを掛け持ちしているので、そこそこの収入はあります。あればあるだけ使ってしまって貯金ができないというのが自分なりの反省点なのですが…。このたび、友人たちとヨーロッパ旅行を計画しています。次のバイト代が入れば充分行ける額なのですが、今、手元にお金はありません。

すぐに支払いが必要とのことなのでカードローン申し込みをしたのですが、住所を記載する際、居住実体はないけれど、住民票が残っている自宅の住所を書きました。よく考えたら、そこには住んでいないのですから、本人確認ができません。これではカードローン審査に通りませんよね…?不安になってきました。
(⇒融資での本人確認とは

カードローン申込時虚偽申請は絶対的NG!すぐ住民票を移すこと

ご実家にはいたくない、複雑な事情があるのね。地方出身で便利な都会に身をおきたいのでひとり暮らし、というなら分かるけれど、都心の一等地に家があるということ。お友だちの家に転々と…、ということだけど、血の繋がらない人と暮らすのってよっぽど気を遣わない?生活環境も違うわけだし。それでも、折り合いの悪いご家族と暮らすよりはよっぽど気が楽ということなのかしらね。

でもなんと言っても、もう立派に成人され、バイトとは言え、きちんと収入もおありとのこと。あなたがすべきことは、まず住民票を移されることだと思うわ。
(⇒バイト収入でも融資を受ける事は可能です

というのは、カードローンを申し込むにあたり、虚偽申告は絶対的にNGなの。現時点なら、住民票はご実家にあるわけだから、住民票からあなたの居住地を確認しようとすれば、確かにあなたは、ご実家に住んでいるということになるけれど、いざ、カードローン会社の人がご実家に連絡されて、お父さんなり、お母さんなりが、連絡を受けて、あなたはもう長いこと、この家には住んでいない、と正直に答えられたら、…あなたはカードローンの申込時に虚偽の記載をした、ということで審査に通らなくなる可能性がきわめて高くなるのよ。

ちなみに住民票を移すために、ご家族の同意は必要ありません。今後、なにかとトラブルの元になりますから、住民票はきちっと移しておくのがベター。それか、記載が虚偽にならないもうひとつのアイデアは、あなたがご実家に帰って、しばらくはそこで暮らすこと。話を聞く限り、ご両親はあなたと暮らすことを望まれているよう。たまにじは親孝行もいいんじゃないかしら?

さて、あなたはどちらを選ばれますか。

昔の住所でカードローンの申し込みができるか

カードローンの申し込みをするときに、昔の住所で借り入れができないかと考えている人もいますが、これはできる場合とできない場合があります。基本的には、カードローンの申し込みをインターネットで行う場合、融資はすぐに受けることができても、契約書やキャッシングカードは後日郵送で届けられることになります。そのため、カードの受け取りができずに困るというケースもありますが、配達先の変更が可能であればその点については問題をクリアできます。

審査の段階で、申込書には通常現在の住所を記入することになります。そして、その内容に間違いがないことを確認するため、本人格に書類として住基カードや運転免許証、パスポートなどの提出を求められます。これらの証明書に変更手続きが行われていれば新住所で申込むしかありませんが、住民票を移していない場合は昔の住所のままで証明書を持っていることになりますので、逆に昔の住所で申込まなければなりません。

カード等の配達先も変更してもらい、契約が終了した後に現住所への変更手続きをすればよいでしょう。急いで現金を借りたいものの、住所変更をしておらず、現在の住所を証明することができないという場合にはこういった方法を利用することもあります。

もっとも、できれば電話などで借り入れをする金融機関に事情を説明しておいた方が後々のトラブルを回避することができますのでおすすめです。金融機関の中でも、消費者金融のような民間の業者は比較的融通を利かせてくれるところが多いので、事情を説明すれば昔の住所による申し込みも認めてもらえるでしょう。
(⇒消費者金融は意外と融通も利く?

とはいえ、カードローンを申込んだ後も業者から連絡や郵便物が届くことがありますので、できれば早いうちに現住所への変更手続きを済ませておきましょう。大手の業者であれば、インターネットで簡単に変更手続きができますので、手続きのための時間がなかなか取れないという人でも安心です。