何社からキャッシングをしています。『おまとめローン』で借金を一本化したいと思っているところです。しかし、審査の際に通過できないような気がしてなりません。なんとかして今までの借金を返したいのですが、審査をしなくて済むおまとめローンはないでしょうか?(参考ページはこちら→審査無しのローンはあり得る?

基本的に、お金を借りるには審査が必要になります

キャッシングするには、やはり審査は受けないと駄目ね。これは『おまとめローン』の場合でも例外ではないわ。それでは、どのような審査をされるのかご紹介しましょう。ローンを申し込んだら、申し込んだ会社の担当してくれる人が、個人信用情報センターに連絡して、名前や生年月日などの情報から申し込んだ本人を絞り出して、他社から幾ら借りているかとか、自己破産しているか、延滞はどうなのかなどといった、金融の事故情報があるかを調べるのよ。

その時に、申し込んだ内容と個人信用情報の内容に違いがないかも調べられるの。もしも嘘だったら大変だものね。そしてコンピューターで、スコアリングというものをされるの。スコアリングは、借りる本人が返せるかどうかが計られるのね。個人信用情報を基準にして、審査をするのよ。コンピューターに必要なのは、年齢や年収、勤務先、その勤務先での役職、そこでどの位勤めているか、どんな業種なのか、お住まいの種類や、どの位住んでいるのか、家族構成はどうかなど、様々な情報があるのよ。

コンピューターがこれまでの統計の資料から、貸せるかどうかを判断するの。申し込んだ会社によって幾らか違う面もあるけれど、基本的なスコアリングの内容や点数というのがあるわ。それから在宅確認と在籍確認よ。申し込んだ書類に書かれた自宅に電話をかけるの。申し込んだ人がちゃんとその住所に住んでいるのかを確かめるためなのね。そのあとで、その人の勤務実態も確認されるの。

在宅確認に関しては、電話帳での検索や番号案内で、回線があることや名義人の確認をするの。名義人は名字が同じなら、家族でも大丈夫よ。また、番号案内で公開していないとしても、アナウンスでその旨の音声が流れるから大丈夫。在籍確認では、運転免許の番号や保険証の資格取得年月日も調べられるわ。こうしてちゃんとした確認がとれないと貸してはもらえないということなのね。

では次に、どの様な場合に通過できないのかということについて、お話したいと思うわ。おまとめローンの場合、勤続年数も大切になってくるわ。3カ月とか、6か月未満だと貸してくれない会社が多いのよ。他の指定は大丈夫なのに、この勤続年数が少ないために落ちてしまう人がいるというわけなのね。1年以上からだとそれでも通り易くはなるわね。気持ちを落ち着けて、良い機会を見計らって申し込むといいわね。また、ブラックリストに載ってしまっている人も難しいのよ。

金融事故者のことね。これは、3カ月以上延滞になっている人や、自己破産など、法的な処理がされてしまった人のことよ。貸してくれる会社の担当の人が、借りる側に事故がないかを調べるのだけれど、事故者だとわかってしまうと、借りられないわ。“事故”ではなくなったとしても、1年から10年は消されることはないから、消えるまではおまとめローンが受けられないの。これは自分でも調べられるから、確認しておいてね。

あと、短い期間に3件以上に申し込んだ場合に、『申し込みブラック』という状況になってしまうの。1カ月で申し込んだ履歴が消えるから、それが過ぎたらまた申し込みましょう。あと、他社から借りた件数が重要になってくるの。何社からも借りていては、信用もないから件数にも気を付けてね。

なぜ審査のいらないおまとめローンは危険なのか

金融会社から借入を複数行っている場合、金額や返済が複雑化するだけではなく、金利の面でも頭を悩まされてしまいますよね。そのような複雑化したローンを借り換えにより一本化して、低金利で返済管理することができるおまとめローンは、返済の悩みから解放してくれます。

おまとめローンは審査を通過することで、ご利用することができます。しかし審査のいらないおまとめローンを謳った金融会社があるのも事実です。審査を避けて通れるのが一見魅力的に見えますが、ここには見えない罠があります。なぜ審査のいらないおまとめローンが危険なのかを知ることが重要です。

2010年に改正賃金業法が完全施行されました。これにより個人にも総量規制が適用されたので、借入時には必ず審査が必要になりました。審査を通すことなく融資を行うことは違法であり、これにより審査なして金融会社や業者が融資するならば、それは闇金の可能性が大変高いと言えます。(参考ページはこちら→借りやすくとも闇金の利用はNGです

おまとめローンを考える方は多重債務者が大半を占めます。審査のいらない金融業者・会社を利用することで、この多重債務者を狙い債務整理を高額な手数料で請求されたり、債務を肩代わりした後に法外な金利の金額を要求されるなど、悪徳弁護士と携帯して、トラブルに巻き込まれる多重債務者が後を絶たないのが現実です。
(⇒多重債務者になったらトラブル回避をしっかり行いましょう

金銭的悩みを早く解決したいばかりに審査のいらない融資を受けることで、新たな問題が生まれてします。お金の貸し借りに対してのトラブルは民事不介入で、警察もなかなか手を出すのが難しいです。金銭面だけだった悩みに、こういった違法な融資を受けることでさらに精神的なダメージが生まれてしまいます。

そうなる前に審査のいらないローンは、絶対に避けるべき道です。このような違法業者があることをちゃんと知っておき、利用しないようにすることが、複雑化した返済を正しく管理し、低金利での返済が可能となることを実現する近道となるのです。