総量規制について、よくわからないので質問します。現在、３社から１８０万円程度借入れがあり、おまとめローンを検討しています。でも、私の年収は４００万円程度なので、総量規制の３分の１を超えてしまうと思うのですが、おまとめローンはやはりできないのでしょうか。

また、信販会社のキャッシング枠はそのまま残しておいてもよいのでしょうか。手続きをわざわざした方がよいのでしょうか。信販会社は総量規制にあたるんですか？

おまとめローンはたくさんの借金をまとめるもので、口コミなどをみても、２００万円以上の借金をまとめられたというものが多いですから、総量規制は関係ないんでしょうか。それとも、みなさん年収が高いんですかね・・・？

銀行のおまとめローンなら総量規制対象外です

「総量規制」について、一度、基本知識を確認しておきますね。総量規制とは、貸しすぎや借りすぎを防ぐためのルールです。総量規制というものがなかった時代には、ある意味いくらでも借りたり貸したりができたので、生活に無理を生じてしまい、ヤミ金融に手を出し、最悪の場合自殺にまで追い込まれるという不幸な事件もありました。そんな悲しいことを防ぐために、総量規制というルールが定められたのです。これにより、年収の３分の１までしか借りられないということになりました。

しかし、すべての金融機関のローンやキャッシングを総量規制にしたのでは、困ってしまうこともあります。たとえば住宅ローン。住宅ローンは、年収の３分の１はふつうはとっくに超えてしまいますよね。このように、例外として総量規制の対象外になるものも多くあるのです。

そのひとつが、銀行からの借入れです。銀行からの借入れは、カードローンでも住宅ローンでも、総量規制対象外とされているのです。銀行はおまとめローンもやっているところが多くありますから、銀行でおまとめローンを借りた場合は総量規制対象外となります。年収の３分の１超えても、銀行ならば安心なのです。（参考ページはこちら→金融機関によって融資のルールが違います）

それでは、どんな借入れが、総量規制にあたるのでしょうか。ひとつは消費者金融会社です。消費者金融会社でも、おまとめローンは多く商品になっていますから、年収の３分の１超えるような不安のある場合は、消費者金融だと危険かもしれません。また、信販会社も、総量規制にあたります。信販会社でのキャッシングは３分の１超えてしまうとアウトです。
（⇒消費者金融はおまとめに向かないの？）

これに加えて、銀行でのおまとめローンを返済しつつ、信販会社でキャッシングするというのは大変危険だということも把握しておきましょう。信販会社のキャッシングは便利ではありますが、比較すると高い金利を支払うのは、想像以上の苦労があります。おまとめローンでは借金が減ったわけではなく、金利が軽減されるだけです。それを勘違いして、生活に余裕ができた、と、キャッシングを信販会社で重ねる人もいますが、さらに借金が増えるだけであり、大変危険なことなのです。